[第1回] 相手が心を開いてくれた瞬間が一番嬉しい

株式会社AT 佐藤美菜子さん(介護福祉士・サービス提供責任者)

相手が心を開いてくれた、その瞬間が一番うれしい。

介護現場で働く魅力を紹介する「介護現場で働く若者たち」。
記念すべき第1回目は、福祉学科のある高校を卒業後、介護の世界へ飛び込んだ佐藤さんのお話です。
介護業界に興味を持ったきっかけから仕事の魅力まで、ざっくばらんにお話していただきました。
 

―介護の仕事を始められてからどのくらいですか?

18歳からなので今年で8年目です。
高校が介護の勉強ができる福祉学科で、在学中に介護福祉士の資格を取得したところからスタートしました。
卒業後は特別養護老人ホーム(以下、特養)で働いて、その後いろいろな勤務先を経験しながら現在の会社(AT)にお世話になっています。
今年の9月でやっと1年になりました。

―介護職を目指そうと思ったきっかけは何ですか?

もともと、祖母が介護福祉士、母が医療事務として働いていて、日々の中で自然と介護に触れてきた部分がありました。
それで、働くとしたら介護職だと相談相手もいて良いのかなと思ったんです。
祖母は今、別の業界にいるんですけど、当時はよく介護についての話を聞いていました。それが面白くて興味が湧いたのがきっかけです。
祖母は別の場所に住んでるので、頻繁には会えないんですが、電話する時は「勉強どう?」とか「ぼちぼちやってるよ」とかやりとりはあります。
心配してくれてるみたいで(笑)

―介護職についてどんな印象をお持ちでしたか?

楽しそうだなって思ってました。それは子どもの頃の体験が大きいかもしれません。
実は通っていた小学校の敷地内に介護施設が併設されていたので、おじいちゃんやおばあちゃん、認知症の方と会う機会がすごく多かったんですよ。

ボール遊びをしたり、囲碁や将棋を教えてもらったりして。
当時は「おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に遊べる」という印象でした。
中学生になってからも、お祭りの設営で介護施設の人と関わることが多くありました。
 
認知症の方に対しても怖い印象はなくて、「楽しい」という気持ちが強かったです。
当たり前ですけど、皆さん人生の先輩ですし学ぶことも多いんですよ。
今の私たちに刺さる言葉をかけてくれる方もたくさんいます。
人生の教訓と言うか…「恋愛は女の人が強ければいい」なんてアドバイスしてくれる方もいますし(笑)

―コミュニケーションの中に喜びがあるという感じですね。

なかなか話さない方もいるんですけど、関わっているうちに「あなただけに言うんだけど」ということを言ってくれると「心を開いてくれたな」と嬉しくなって。
根気強く話しかけることで、少しずつ信頼関係が築けていきます。
そういう発見があると「その人の心を引き出せて良かったな」って思います。
 
―中には心を閉ざされたり、ちょっとしたことで怒ったり…というやりとりも最初はあるんですか?
 
そうですね。私は利用者さんからすると孫・ひ孫くらいの年齢になってしまうので、「言っても分からないでしょう」という感じで最初はガードされちゃうんですけど。
そこは「若いからいろいろできますよ」という感じで伝えると、徐々に心を開いてくれるので「やったぁ!」って嬉しくなります。
 
―やり取りの中で信頼関係が徐々にできあがっていくのは介護職ならではのやりがいですよね。逆にお仕事をする上で大変な点ってどのようなことでしょうか?
 
心を通わせてくれたというのは嬉しいんですけど、その分、個別の対応を考えるのが難しいです。言葉遣いや態度で受け付けてくれないこともあるので。
介護技術はあっても利用者さんに発揮できないときは悩みますね。
 
たとえば、伝え方1つにしても、まとめて話して大丈夫な人もいれば、ゆっくり丁寧に一つひとつ話さないと分からない方もいますし。
精神疾患のある方は、勝手に物を動かしたらパニックになってしまうこともあるので、
利用者さんの目を見て「これやっても良いですか」と配慮しながらコミュニケーションを取るようにしています。
訪問介護は一対一で、現場では誰かに頼ることはできないので、そこに難しさを感じるときがあります。
 

第2回につづく

 

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