Q.面接担当について
面接官を担当するのはどのような人ですか?
A.主に現場の責任者が面接官を務めることが多いでしょう。人事部や役職者が面接官を務める一般企業の面接とは、少し雰囲気が違うかもしれません。コーディネーターの私たちから見た介護施設の採用担当者についてご紹介します。
◆現場主導型の採用が多い
一般的な面接というと、一次面接では人事部の採用担当者や現場の責任者、二次面接では役員・社長などが務めることが多いようです。
大手企業は応募者数が多いため、面接官の人数や面接回数を増やすこともよくあるでしょう。ある程度、採用にコストをかけられるため、選考に関連したイベントやインターンシップの募集などが大々的に行われるケースも多くあります。
一方、介護施設では、一次面接のみで即合否を出すところも意外と多いようです。
小規模施設は別として、経営者や理事長など、会社のトップに立つ人が面接に立ち会うことは、ほぼありません。介護業界では「現場主導で進めたほうが、求める人材を採用できる」という考え方が根強いことも要因の1つでしょう。
◆面接官の人数は1~3名
各施設の施設長、現場主任などの役職者が1~3名で面接官を務めることが多いでしょう。小規模施設の場合は、施設長のみで面接が行われることも珍しくありません。
介護現場での業務の合間に面接することも多いため、制服や私服で面接の対応をされることもよくあります。
比較的リラックスした雰囲気で面接が進むため、緊張しやすい方には少しホッとする部分もあるのではないでしょうか。
面接後、施設内を見学する時間を設けているところも。自身が働いている姿をイメージしてもらいたいとの思いから実施しているようです。
自分の判断材料にもなる貴重な機会なので、ご利用者様の表情や職員の対応などについて、しっかり確認しておきましょう。
◆面接の練習では定番質問を押さえる
他の業種と同じように、介護業界でも面接で聞かれる定番の質問があります。
介護業界は施設によっては比較的ラフな形で面接が進む場合もありますが、必ずチェックしているポイントはありますので、練習時に押さえておきましょう。
【よくされる質問の一例】
・なぜ介護業界を志望されたのですか?
・当社を希望したのはなぜですか?
・これまで高齢者の方と関わる機会はありましたか?
・最近、介護について気になったニュースはありましたか?
・今後どのようなキャリアプランをお考えですか?
一般企業と同じように、まず業界と会社の志望動機は明確にしておくことが大切です。
自己分析を行う段階で、介護業界を選んだ理由や魅力的に感じたポイント、その施設だからこそ働きたい、と思った理由は整理しておきましょう。
介護業界への関心の高さを図る質問がされることもよくあります。介護業界に特化したニュースを扱うWebサイト、書籍などをチェックし、日頃からアンテナを立てて自分の考えを述べられるようにしておきましょう。