Q.職場の選び方

複数の会社を比較する時に判断材料になる事柄って何ですか?

A.自分の中でいろいろな判断材料を持つことは大事ですが、まずは給与や待遇面で比較してみるのも1つの方法です。その場合の給与額の見方、考慮したほうが良い手当についてもご紹介します。


◆給与関連のキーワードを知っておく


給与を比較するには、給与に関するキーワードを理解しておくのも大切。下記に基本的なものを挙げましたので参考にしてください。

【収入を表す単語】
◇年収:年間総支給額のことで、税金や保険料が引かれる前の金額。固定手当、変動手当も含まれる
◇月収:年収を12ヶ月で割った金額(月給+固定手当+変動手当)

【収入の内訳を表す単語】
◇基本給:手当を除いた基本賃金
◇月給:基本給+固定手当。税金や保険料が引かれる前の金額
◇手取り:税金や保険料が引かれ、実際に手元に入ってくる金額

【各種手当】
◇固定手当:毎月固定で支払われる手当
・役職手当:役職ごとに支給される
・住宅手当:住宅に掛かる費用の一部が支給される(企業によって対象者の条件、支給内容が異なる)
・扶養手当:扶養家族の人数によって支給される(配偶者やお子様、親など生計を同じにしている家族)
・地域手当:物価の地域差を緩和するために支給される(広いエリアに展開している大手の施設に多い)
・資格手当:有資格者に支給される(介護であれば介護福祉士、ケアマネージャーなどの上級資格)
・処遇改善手当:介護職員のみに支給される

◇変動手当:毎月額が変動する手当
・通勤手当:通勤にかかった費用が支給される(実費で全額支給されることが多い)
・時間外手当(残業手当):法定労働時間を超えた時間分だけ支給される
・深夜手当:22時~翌朝5時まで勤務した場合に支給される
・インセンティブ:一定のルールに則って実績をあげることで支給される
・賞与:決まった時期、または臨時で支給される(業績、個人の成績に応じて金額は変わる。制度自体がない、出ない場合もある)


◆給与は年収で比較する

介護職の求人を見ると、雇用形態によって給与表記の仕方がバラバラですが、比較する場合は「年収」に換算すると良いでしょう。
イメージしやすくするために、計算方法と例をまとめました。

【時給の場合】
時給✕1日の労働時間✕日数✕年間52週
例)時給1,200円×1日7時間勤務×週4日×年間52週=1,747,200円

【月給の場合】
月給✕12ヶ月+賞与(あれば)
例)月給25万円×12か月+賞与年間4か月分(25万×4)=4,000,000円

厳密には上記の金額に各種手当を加えた金額が総支給額となりますが、求人に手当の金額が事細かに載っていることはあまりないため、上記の計算方法で算出した金額を目安にすると良いでしょう。


◆求人を見る時に気をつけたいこと

各種手当や年収の計算方法についてお伝えしましたが、求人を確認する際の注意点についてもまとめましたので、参考にしてください。

・賞与は基本給の金額に対して〇か月分となっているケースが多い
・基本給だけで比較しない(加算される手当が多い場合は、基本給が高い会社の年収を上回ることがある)
・通勤手当の上限があり、自己負担が発生しそうな場合は差額を引く
・処遇改善手当は、時給、月給、賞与に「含む」と書いてあるのか、処遇改善手当を別途支給と書いてあるのか注意する

特に、処遇改善手当の金額は、施設によって時給や月給に一定の金額を上乗せして支給している場合もあれば、1年間が終わるごとに計算して支給しているところもあります。詳しく知りたい場合は、その施設での前年度実績はいくらだったか確認してみると良いでしょう。

また、ワークライフバランスを大事にしたいという方は「総労働時間」を計算してみるのもおすすめです。
まずは求人に記載されている年間休日を確認。1年の365日から年間休日を引いた日数から、出勤日数を出します。
1日の労働時間は8時間の施設が多いですが、医療法人には7時間や7時間30分労働という施設もありますので、求人をよく確認して検討しましょう。

 

ページトップ

株式会社ポートエモーションが運営する新卒・第2新卒者向けの情報サイトです。