Q.訪問介護って?

訪問介護での働き方やメリット・デメリットが知りたいです

A.訪問介護は利用者様のご自宅で行う介護。比較的自分のペースで働きやすく、さまざまな利用者様に対応するため幅広いスキルが身につきやすいのが主なメリットです。介護施設と異なる部分もあるため、特徴を理解しておくと良いでしょう。


◆訪問介護の特徴


利用者様の自宅に出向いて必要な介助を行う訪問介護。施設での介護とはどのような点が異なるのか理解しておきましょう。

・介護度が比較的低い利用者様が多い
・住み慣れた環境で介護を受けられる
・施設に比べて費用が安価

介護施設には、比較的要介護度が高い方が入所しています。たとえば、特別養護老人ホームの入居対象となるのは要介護度3以上の方。医療機関とも緊密に連携しながら、利用者様のサポートにあたります。

一方、訪問介護を利用する方は、自分の身の回りのことはある程度できる方が多いでしょう。
中でも、認知症の方は生活環境を変えると症状の進行が早まることがあるため、訪問介護を選ぶケースもよくあるようです。
住み慣れた環境で生活のサポートを受けたい方が利用するのが、訪問介護といえるでしょう。

また、施設に比べて費用が安価なのも訪問介護の特徴の1つ。介護施設では衣食住の心配がなく、手厚いサポートを受けられるのが特徴ですが、その分費用は高額になりやすいでしょう。


◆訪問介護の働き方とメリット・デメリット

仕事を選ぶ際の参考に、訪問介護の働き方とメリット・デメリットをまとめました。

【働き方】
介護施設では三大介護(食事・入浴・排泄の各介助のこと)を中心に利用者様のサポートにあたります。
訪問介護も利用者様のニーズに合わせて三大介護を行うのは、介護施設と同じ。そのほか、掃除・洗濯・調理などの家事面における生活援助が業務に含まれています。
介護施設と決定的に違う点としては、ご利用者様の自宅において1対1で介助を行うこと。施設よりも一歩踏み込んだ形で、利用者様一人ひとりに合わせたサポートが必要になるでしょう。

【メリット】
・利用者様に合わせて丁寧な介護がしやすい
・幅広いスキルが身につきやすい
・登録ヘルパーの場合、自分の都合に合わせて働きやすい

【デメリット】
・信頼関係が利用者様の満足度に直結しやすい
・判断が委ねられているためプレッシャーを感じることもある
・介護に必要な備品が揃っていないことがある

利用者様に合わせて丁寧な介護がしやすいのはメリットの1つ。施設では複数の利用者様に対応しなければならないため、画一的なサービスになりがちですが、訪問介護では一人ひとりと向き合う形での介護ができます。それだけに、幅広いスキルが身につきやすいのも訪問介護の特徴です。
登録ヘルパーとして働く場合、自分の都合に合わせた働き方ができるのも大きなメリットでしょう。

一方、1対1で利用者様と向き合うため、信頼関係の度合いが満足度に直結しやすい点も。対応にはより配慮が必要です。現場での判断が自分1人に委ねられているため、プレッシャーを感じる場面があるのも特徴の1つ。適切な判断力を磨くためにも、普段から業務に関連した情報にアンテナを張っておきたいところです。

また、給与面は正社員か登録ヘルパーかによって大きく変わりますので、注意しましょう。
正社員の場合は固定給で安定した収入を得られる事業所が多いですが、登録ヘルパーの場合は訪問件数での歩合や時給制が一般的。
そのため、入院や施設入所など利用者様の都合によって訪問介護の利用がなくなり、収入が減る場合もあります。
自分が働く上で何を優先したいのかよく考えてから、働き方を決めましょう。

 

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