Q.お世話する利用者様って、どんな方たちですか?
介護サービスを利用する方たちが、どんな方なのかお伝えしていきます。
A.介護が必要な状態のことを「要介護」状態と言います。一人では生活することが困難な方に介護者が一部介助をしたり、全面的に介助が必要な状態のことです。介護度に応じてお手伝いする内容は様々ですが、一番大事なのは「心のケア」です。
◆介護が必要な方たちとは?良く目にする「介護度」とは?
昨今、日本では健康ブームも手伝って、元気な年配の方が増え、定年する年齢も高くなってきています。
一概に年齢を重ねたからと言って介護が必要というわけではありません。では、介護サービスを利用する方ってどんな方なのか?をお伝えしていきます。
まず、介護が必要な状態とは「要介護」状態と言います。
一人では生活することが困難な方に介護者が一部介助をしたり、全面的に介助が必要な状態のことです。
介護保険制度の中では介護度の低い要支援1・2~、介護度の高い要介護1・2・3・4・5と7段階に分けられています。
摘要される介護保険の加入者の年齢は、65歳以上の方を「第1号被保険者」と呼び、40歳から64歳までの方を「第2号被保険者」と呼びます。
この年齢の方々が要介護状態になると介護保険が適用され介護保険上の介護サービスを受けることができます。
ただし、「第2号被保険者」は介護保険で対象となる疾病(16の特定疾病)により介護認定を受けた場合のみサービスの利用ができます。
ちなみに、この年齢にならないで要介護状態になったり、16疾病以外で要介護状態になり介護を受ける方は障がい者としてとしての支援を受けることになります。
◆その人の状態にあった介護を
難しい表現が多くなってしまいましたが、介助をする内容は、半身麻痺で身体が思い通りに動かせなくなったしまった方や
筋力低下から立位が保てなくなってしまったような身体の介助を必要とする場合や、調理や掃除洗濯のような生活の援助を行う介助もあります。
また、認知症に対する介助は「重度な物忘れ」をしているような状態ですので、
促せばできる場合もあれば、促してもその行為自体を忘れてしまっていることもありますので全体的な介助を必要とする場合もあります。
◆何よりも大切なのは「心のケア」
身体や物忘れと言った記憶に対する介助のことをお伝えしましたが、何より大事になってくるのは、
そのご利用者様の心のケア(介助)になります。
自分で色々なことができていたのにできなくなってしまった。やったことや言ったことを忘れてしまった。
社会から必要とされなくなってしまったといった感覚に陥るような「喪失感」が強くなっていきます。このような心に対するアプローチも重要な介助となります。
介護職に求められるのは、技術や知識だけでなく、ご利用者様の「想いを汲む」ことだと私たちは考えています。